書類選考は通る。コーディングテストも通る。一次面接、二次面接も難なく進む。それなのに、最終面接だけで三社連続、同じところで足止めを食う——。

私はこれまで800名以上の転職支援をしてきましたが、SIerから自社開発企業を目指す20代後半から30代前半のSEに、こうした「途中までは評価されているのに最終面接だけ落ちる」というパターンが集中して起きているのを何度も見てきました。今回は、実際に3社連続で最終面接に落ちたAさんの相談を通じて、書類やコーディングテストでは見えてこない「最終面接の壁」の正体を、構造的に分解してお伝えします。

今回は、次の4つの切り口でご紹介します。

  • 書類・技術力は評価されているのに、最終面接だけ落ちる人に共通する原因
  • 「顔合わせ型」の最終面接と「合否判定型」の最終面接の違い
  • 自社開発企業の面接官がSIer出身者に対して具体的に確認しているポイント
  • Aさんが実際に変えた回答・逆質問の内容と、その後の結果
目次
  1. SIerから自社開発への転職で、書類は通るのに最終面接で落ちる29歳SEの相談
  2. なぜ書類は通過するのに最終面接だけ落ちるのか、構造で分解する
  3. ①「顔合わせ型」と「合否判定型」、最終面接の違いを見誤っていないか
  4. ②面接官は「チームでやっていけるか」をどう判断しているのか
  5. ③面接後の「手応え」で合否は読めない
  6. 私がAさんに出したフィードバック、実際に変えた3つのポイント
  7. 最終面接での年収・入社時期の話は、逆質問の待遇確認とは別物
  8. 不合格の理由は、エージェント経由なら企業側から追加で聞ける
  9. 落ちた後の振り返りは、面接記録を3社分並べるところから
  10. 改善後の最終面接で何が変わったか、Aさんのその後
  11. よくある質問
  12. まとめ、最終面接に落ち続ける人が変えるべきはスキルではなく見せ方

SIerから自社開発への転職で、書類は通るのに最終面接で落ちる29歳SEの相談

複数の選考ゲートを順調に通過してきた候補者が、最後の最終面接のゲートの手前で止められている様子を表した装飾イラスト

相談者のAさんは、中堅SIerに新卒入社して6年目、29歳のSEでした。担当していたのは物流系の基幹システムを中心とした受託開発で、直近2年ほどは要件定義から詳細設計まで、プロジェクトリーダーの補佐的な立ち位置で関わっていたといいます。技術スタックはC#と.NET、SQL Serverが中心で、開発手法は典型的なウォーターフォールです。

転職を考え始めたきっかけは、「客先常駐に近い働き方が続き、自分たちのプロダクトを育てている感覚がまったく持てないこと」への焦りだったとAさんは話していました。年収は540万円で不満はさほど大きくなく、それよりもモダンな技術に触れながら裁量を持って開発したいという気持ちの方が強かったそうです。

Aさんの転職活動は、数字だけ見れば決して悪くありませんでした。応募した12社のうち書類選考を通過したのは9社、コーディングテストを通過したのは7社、一次面接を通過したのは6社、二次面接を通過したのは4社。ここまでの通過率は、私が見てきたSIer出身の候補者の中でもかなり良い部類です。ところが、その4社のうち3社の最終面接で、Aさんは立て続けに不合格を言い渡されました。

3社目に落ちた直後、Aさんから届いた連絡は今でも覚えています。「正直、心が折れそうです。書類も通る、コーディングテストも通る、面接官の反応も悪くなかったはずなのに、なぜ最後だけ全部落ちるのか自分でも分かりません」という一文でした。電話で詳しく話を聞くと、声にも明らかな疲れがにじんでいて、「このまま落ち続けたら、今のSIerに残るしかないのかもしれません」ともこぼしていました。

私も最初は違和感がありました。2社からは選考過程で「技術的な理解度は問題ない」という好意的なフィードバックを受けていたにもかかわらず、最終面接だけで評価がひっくり返っている。技術力の問題ではないとすれば、何が起きているのか。Aさんと一緒に、3社分の面接でのやり取りを一つひとつ振り返っていくことにしました。

なぜ書類は通過するのに最終面接だけ落ちるのか、構造で分解する

こういう相談を受けたとき、私がまず疑うのは「評価している人が違う」という単純な事実です。書類選考やコーディングテストは技術力とスキルの一致度を見る場で、多くの場合、人事担当や現場のエンジニアが判断します。一方、自社開発企業の最終面接では、CTOや役員クラスが同席し、見ている観点そのものが変わります。

この変化を裏付けるデータがあります。株式会社ラクスパートナーズが2024年11月に実施した、自社開発企業・SIerに在籍するITエンジニア採用担当者604人への調査では、85.9%が「採用時にミスマッチを感じたことがある」と回答しました。ミスマッチの内容(上位3つまでの複数回答)で最も多かったのが「個人としては能力があるがチームとして成果を出せる人材ではなかった」(48.4%)です。

次いで「経験年数に見合った技術スキルではなかった」(38.9%)、「コミュニケーション能力が期待に合わなかった」(38.3%)が続きます(出典:株式会社ラクスパートナーズ「ITエンジニア採用の実態と課題」に関する調査(自社開発企業・SIer勤務のITエンジニア採用担当者に聞く採用の実態))。

なお、この調査が聞いているのは最終面接に限らない採用全体のミスマッチです。最終面接だけを切り出したデータではないので、「最終面接でこの3つが見られている」と断定する材料ではなく、採用側が何を警戒しているかの傾向として読んでください。

この結果が示しているのは、自社開発企業の採用担当者が最も警戒しているのは、個人の技術力の有無ではなく「チームの中でどう機能するか読めない」というリスクだということです。書類やコーディングテストで個人の技術力は確認できても、チームでの動き方までは判定できません。それを見極めるために残されている最後の関門が、最終面接なのだと私は捉えています。

①「顔合わせ型」と「合否判定型」、最終面接の違いを見誤っていないか

SIerでの選考経験しかない候補者ほど、この違いに気づかず足をすくわれます。大手SIerや大手事業会社の一部では、最終面接は役員や部門長が同席する形式的な場で、実質的な合否はすでに二次面接までで決まっていることが少なくありません。いわば「顔合わせ型」の最終面接です。

一方、自社開発企業、特にスタートアップや社員数百名規模の中堅企業では、技術面接をクリアした候補者に対して、最終面接で改めて「組織適合性」や「裁量への向き合い方」をゼロから判定します。これは「合否判定型」の最終面接で、通過率も体感として3〜5割程度まで下がる印象です。

公開データも見ておきます。マイナビ転職の「転職活動実態調査(2025年)」(2025年7月調査、直近1年に転職した正社員500人)では、最終面接の通過率は約50%でした(出典:マイナビ転職「転職活動実態調査(2025年)」)。ただし職種を限定しない全体値で、IT・自社開発に絞った公開データは私の知る限り見当たりません。「3〜5割」はあくまで私が支援の現場で見てきた体感で、全体値の約50%より合否判定型では低めに出る、という位置づけです。

項目顔合わせ型の最終面接合否判定型の最終面接
主な実施企業大手SIer・大手事業会社の一部自社開発企業・スタートアップ・中堅企業
目的内定条件のすり合わせ、入社意思の確認組織適合性・裁量への向き合い方の最終判断
面接官の立ち位置形式的な同席が多い実質的な合否決定権を持つ
気の緩みの影響大きく響きにくいそのまま不合格に直結しやすい
見極め方案内に「内定前の面談」とある、条件面の話が先に出る面接官にCTO・事業責任者が入る、「最終選考」と明記される、回答への深掘りが続く

ポイント: 自社開発企業の最終面接を「顔合わせ」だと思って気を抜くと、それ自体が不合格の材料になります。Aさんが最初に落とし込めていなかったのは、まさにこの前提でした。

Aさんの1社目の面接記録を振り返ると、二次面接までは志望動機やこれまでの経験を丁寧に深掘りされていたのに対し、最終面接ではAさんの方が「もう技術的な話は終わったはず」と気を抜き、志望動機を二次面接とほぼ同じ言葉で使い回していたことが分かりました。CTOからの「なぜうちなのか」という質問に対しても、「モダンな技術に触れたいので」という、他社にもそのまま使える回答をしていたのです。

②面接官は「チームでやっていけるか」をどう判断しているのか

もう一つ、Aさんの回答を振り返って気づいたのが、話し方そのものに受託開発の作法がにじみ出ていたことでした。2社目の最終面接で、面接官から「入社後、一番やりたいことは何ですか」と聞かれたAさんは、次のように答えていました。

「まずは要件をしっかり理解し、指示された仕様を正確に、期限内に実装することを大切にしたいです」

一見すると誠実で悪くない回答に見えます。ですが、面接官の視点に立つと、この回答からは「言われたことを正確にこなす人」という印象しか伝わりません。自社開発企業が最終面接で見たいのは、正確さよりも、仕様の外側にある課題に自分から気づいて動けるかという部分です。Aさん自身、面接直後は「悪くない受け答えができた」と感じていたそうですが、後日届いた不合格連絡の理由欄には「当社の開発スタイルとのマッチ度」という一文だけが添えられていました。

逆質問の内容にも、同じ傾向が表れていました。Aさんが3社の最終面接で聞いていたのは、「有給消化率はどれくらいですか」「残業時間の実態を教えてください」といった待遇確認が中心でした。これらの質問自体が悪いわけではありませんが、最終面接という限られた持ち時間の中でこればかりが続くと、面接官には「入社後の働き方の話にしか関心がない」という印象を与えかねません。

③面接後の「手応え」で合否は読めない

3社連続で落ちたあと、Aさんは「受け答えには自信があったのに」と何度も口にしていました。実際、先ほどの2社目も、本人は面接直後に「悪くない受け答えができた」と感じていた面接です。

最終面接では、面接官が笑顔でうなずいてくれたり、雑談が盛り上がったりしても、それは評価とは別の話です。礼儀として丁寧に聞くのは、採否にかかわらず普通の対応だからです。逆に、早めに終わる、メモを取らないといった「落ちるフラグ」も、通過した候補者から同じ話を聞いたことがあります。私は、手応えは合否の材料にならないものとして扱うよう、相談者に伝えています。

見るべきは雰囲気ではなく、自分の回答に対して面接官がどこまで踏み込んで質問してきたかです。深掘りがあったか、事業の話に発展したか。Aさんも、落ちた3社では最後まで深掘りが少なく、4社目でCTOがメモを取り始めたのは、その深掘りが生まれた結果でした。

私がAさんに出したフィードバック、実際に変えた3つのポイント

3社分の面接記録を並べて振り返った上で、私がAさんに伝えたのは、技術力を鍛え直す必要はまったくないということでした。変えるべきは中身ではなく、「受け答えの見せ方」だという話をしました。具体的に一緒に組み立て直したのは、次の3点です。

  • 志望動機を「モダンな技術に触れたい」という自分視点から、その企業のプロダクト・事業のどこに共感しているかという相手視点に組み替える
  • 「言われたことを正確にやる」エピソードではなく、「言われる前に気づいて動いた」エピソードを1つ用意し、深掘り質問に耐えられる具体性を持たせる
  • 逆質問を待遇確認から、事業やプロダクトへの解像度を見せる質問に組み替える

1点目については、応募先企業のプレスリリースや採用ページを読み込み、「なぜこの会社なのか」を企業側の言葉で語れるようにする作業をAさんと一緒に行いました。単に情報を集めるだけでなく、その情報と自分の経験をどう接続するかまで一緒に考えました。

手順はこうです。まずプレスリリースと採用ページから、その会社が今力を入れている事業を1つ選びます。次に、Aさんの経験の中でそれと近い課題(たとえば物流の基幹システムでの在庫や納期の扱い)を1つ探します。最後に「だから御社のこの事業に関わりたい」と1文でつなげます。この3段階を踏むと、「モダンな技術に触れたい」のような他社にも使える回答は自然に消えます。

2点目のエピソード探しでは、意外なところに材料が見つかりました。Aさんは以前、要件定義書に記載のなかった例外処理の漏れに自分で気づき、上長に相談する前に代替案まで用意して提案したことがあったそうです。本人は「言われた範囲を少しはみ出しただけ」と軽く捉えていましたが、これはまさに面接官が知りたい「自発的に気づいて動いた経験」そのものでした。私が「その話、もっと詳しく聞かせてください」と掘り下げると、Aさんも「これが評価される話だとは思っていませんでした」と少し驚いた様子でした。

3点目の逆質問については、「今後1年でプロダクトのどの機能に一番力を入れる予定ですか。その中で自分がどう貢献できそうか、率直な意見をいただきたいです」という形に組み替えました。待遇面の質問がすべて不要というわけではありませんが、最終面接の限られた時間の中で最初に投げる質問として、事業への関心を示すものを選ぶよう伝えました。

具体的には、次のような違いです。

  • 悪い例:「残業は月どれくらいですか」「有給は取りやすいですか」だけで逆質問の時間が終わる
  • 良い例:「今後1年で一番力を入れる機能は何ですか。その中で私が最初に任されそうな領域はどこですか」

最終面接での年収・入社時期の話は、逆質問の待遇確認とは別物

Aさんの件では「待遇の質問ばかり」が悪印象になりましたが、条件面の話そのものを避けろという意味ではありません。私が分けて考えているのは、聞くタイミングと目的です。

最終面接の後半や内定前後に、企業側から「希望年収」「入社可能時期」を聞かれることはよくあります。これは入社意思を確かめる質問なので、素直に答えるのが正解です。Aさんの場合、現年収540万円を踏まえて、希望は「560〜600万円」、入社時期は引き継ぎを含めて内定から2か月後、と事前に整理しておきました。結果的に提示は590万円で、希望の範囲に収まっています。

一方、逆質問の枠で自分から有給や残業を並べるのは、志望度を測る場面で関心の中心がそこにあると示してしまいます。条件のすり合わせは、聞かれたら答える、逆質問は事業の話に使う、細かい待遇は内定後にエージェント経由で確認する、と切り分けるのが安全です。

不合格の理由は、エージェント経由なら企業側から追加で聞ける

Aさんに届いた不合格理由は「当社の開発スタイルとのマッチ度」の一文だけでした。直接応募だと、この程度か、合否だけの連絡で終わることがほとんどです。ここがエージェントを使う実利の一つで、企業の採用担当に電話で聞き直せます。

私が実際に確認するのは、次のような点です。

  • 「開発スタイル」とは、仕様を自分で決める裁量の大きさか、チームでの進め方か
  • 面接官が回答のどの場面でそう感じたか(志望動機、入社後にやりたいこと、逆質問のいずれか)
  • 同じ選考で通過した候補者との差は、経験の中身か、話し方か

一文だけの理由を「マッチ度が低い」と受け取ると、改善のしようがありません。担当者として掘り下げると、「指示を待つ印象が強かった」といった具体的な言葉が返ってくることが少なくありません。企業側が答えてくれない場合もあるので、確認できなくても落ち込む必要はありません。ただ、確認を試みる前提で動けるのは、エージェントを挟む側の強みです。

落ちた後の振り返りは、面接記録を3社分並べるところから

Aさんと私が最初にやったのは、面接ごとの「質問と自分の回答」を書き出して並べる作業でした。読者の方も、次の手順でそのまま真似できます。

  1. 面接直後に、聞かれた質問と自分の答えをできるだけそのまま書き出す(記憶が新しいうちに)
  2. 落ちた会社の記録を並べ、複数社で同じ質問に似た答えをしていないかを探す
  3. 二次面接までと最終面接で、質問の種類がどう変わったかを見比べる
  4. 企業から理由が聞ければ、手順2・3で見つけた傾向と照らし合わせる
  5. 直す箇所を1〜3点に絞り、次の面接前に声に出して練習する

Aさんの場合は手順2で、3社とも「入社後にやりたいこと」への答えが「正確に実装する」だったと分かりました。1社だけなら偶然ですが、3社続けば癖です。複数社を並べて初めて、個別の運や相性ではなく自分の癖だと判断できるというのが、この作業の価値です。

改善後の最終面接で何が変わったか、Aさんのその後

指示待ちのチェックリスト型の回答と、自発的な提案を示す電球型の回答を対比させた装飾イラスト

4社目の最終面接に臨む前、Aさんとは想定問答を3回ほど繰り返しました。特に「入社後にやりたいこと」を聞かれた場面のロールプレイでは、最初のうちはまだ「正確に実装したい」という言葉が口をついて出ていましたが、繰り返すうちに「仕様の意図をくみ取った上で、抜けている部分は自分から指摘したい」という言い方に自然と変わっていきました。

本番の最終面接で、CTOから「これまでのキャリアで一番印象に残っている仕事は何ですか」と聞かれたAさんは、例外処理の提案エピソードを、背景・気づいたきっかけ・実際に取った行動・その後の評価まで一連の流れで語ることができたそうです。面接後にAさんから届いた連絡には、「CTOが途中でメモを取り始めたのが分かりました。今までの面接では見なかった反応です」と書かれていました。

逆質問についても、事業内容に踏み込んだ質問を投げたことで、CTOから10分近く時間を割いて今後のプロダクト戦略について説明を受けたといいます。結果として、Aさんは4社目から内定を獲得しました。提示年収は590万円で、現職からは50万円のアップです。金額そのものよりも、「初めて最終面接を突破できた」という事実の方が、Aさんにとって大きな意味を持っていたように感じます。

入社から2か月ほど経った頃、Aさんから近況の連絡がありました。スクラム形式の開発に戸惑いながらも、デイリースタンドアップで自分から課題を共有する習慣がついてきたとのことでした。「最初の1週間は、指示を待ってしまう癖がなかなか抜けませんでした」と正直に振り返りつつも、「今は気づいたことをその場で提案するのが当たり前になってきています」とも話していました。

後日、内定先の採用担当者にAさんの選考についてそれとなく話を聞く機会がありました。以前の面接で見送りになった候補者との違いを聞くと、「以前は仕様通りにやりますという受け答えが多く、任せて大丈夫か判断がつかない人という印象でした。今回は具体的に自分から動いた経験があって、任せても大丈夫だと思えました」という答えが返ってきました。この一言は、Aさんの3社連続不合格の理由を、採用側の視点からそのまま裏付けるものだったと思います。

よくある質問

最終面接に落ちる確率はどれくらいですか。 マイナビ転職の2025年調査では、最終面接の通過率は約50%でした。ただし職種を限定しない全体値で、IT・自社開発に絞った公開データは見つかっていません。私の体感では、組織適合性を改めて判定する自社開発企業では3〜5割程度まで下がります。

手応えが良ければ受かっていますか。 当てになりません。Aさんも面接直後は「悪くない受け答えができた」と感じていた会社で落ちています。見るべきは雰囲気ではなく、面接官がどこまで深掘りしてきたかです。

SIer出身だと、自社開発の最終面接は不利ですか。 一概には言えません。Aさんの技術力は評価されていました。不利になりやすいのは、指示を待つ受け答えや使い回しの志望動機が出たときです。経験そのものよりも、話し方の癖が響いたケースを多く見ています。

まとめ、最終面接に落ち続ける人が変えるべきはスキルではなく見せ方

書類選考やコーディングテストを繰り返し通過しているのに最終面接だけ落ちる場合、原因を技術力の不足に求めてしまいがちですが、Aさんのケースが示しているのは、そこに問題があるとは限らないということです。最終面接で見られているのは、正確に指示をこなす力ではなく、チームの中で自分から気づいて動けるかどうかという、受託開発ではなかなか鍛えられにくい部分です。

もし今、最終面接だけで立て続けに落ちているという方がいたら、志望動機を相手視点に組み替え、「言われる前に動いた」エピソードを一つ用意し、逆質問を事業への関心を示すものに変えてみてください。技術力を鍛え直す前に、見せ方を変えるだけで結果が変わるケースは、決して珍しくありません。